スポーツ自転車窃盗疑い 静岡県警が5人逮捕 100台押収、広域被害か
スポーツバイクを組織的に盗むなどしたとして、浜松中央、静岡中央署と静岡県警捜査3課、刑事企画課、機動捜査隊などの合同捜査班は1日までに、中国籍とベトナム国籍の男計5人を窃盗などの疑いで逮捕した。押収した自転車はロードバイクやクロスバイクを中心に約100台に上る。合同捜査班は、5人が営利目的で高級自転車の窃盗行為を重ねていた可能性も視野に裏付け捜査を進める。 窃盗の疑いで逮捕されたのは、ともに中国籍の埼玉県川口市、自称金属買取業の男(36)と東京都江戸川区、古物商の男(35)。盗品等有償譲り受けの疑いで逮捕されたのは、いずれもベトナム国籍の埼玉県東松山市、会社役員の男(34)、自称同市の会社員の男(32)、同県坂戸市、専門学生の男(22)。 中国籍の2容疑者は5月中旬ごろ、浜松市内のマンション駐輪場で、市内の男性(49)が所有するスポーツバイク1台(約2万円相当)を盗んだ疑い。ベトナム国籍の3容疑者は中国籍の2容疑者から有償でスポーツバイクを譲り受けた疑い。 捜査3課によると、中国籍の2容疑者は知人同士で容疑を認め、他3容疑者は親族関係で、譲り受けを否認しているという。 浜松市で被害に遭った男性からの届け出を受け、捜査を進めてきた。約100台は浜松、静岡市に加え、他県でも盗まれていて、鍵を壊されていた自転車もあったとされる。合同捜査班が広域窃盗などを視野に詳しい手口を解明する。
静岡新聞社