【福岡ボート(サマータイム)Aレディース】犬童千秋 地元でいいところを見せる
< 1日・福岡ボート・初日 > 一瞬の隙を突かれてしまった。初日5R、犬童千秋(38)=福岡=は早速の絶好枠でイン先マイも決めながら、平高奈菜のまくり差しに屈して惜しくも2着。「最初に1号艇だったんで白星が欲しくて、大事に回り過ぎました」。普段通りのターンができなかったことを猛省した。 ただ、この敗戦でペラ調整に踏ん切りがついた。タッグを組む23号機はAランクの良機だが、「足自体は悪くないけど、どの足も普通。調整が合っていない」と評判ほどの足ではなく平凡。仮に初戦が1着なら大幅なシフトチェンジはしにくかっただけに、敗戦をプラスに転化するつもりだ。 そのペラ調整に対しては自信を持っている。数年前は勝率が4点台にまで落ち込んだが、前期(昨年11月~今年4月)勝率の5.82が示す通りに近況は好調。「伸び型のペラを使うようになってからまくって勝つ頻度が増えて、勝率が上がってきました」。だからこそ、ペラのシフトチェンジに迷いは一切ない。 5月末が選考期間の締め切りだったレディースチャンピオンは、最後に追い上げたが出場は厳しい情勢。だからといって地元戦に懸ける思いは変わらない。「地元ですからね。やっぱりここではいいところを見せたい」。2日目は3、5号艇と持ち味が生きる枠回り。培ってきた伸びを生かした攻めでスタンドを沸かせてみせる。(森 大輔)