阪神のファームに掛布HLT絶賛の逸材が2人「将来、阪神の中心選手となりレギュラーを張れる」
15日の四国銀行との練習試合では「7番・三塁」でスタメン出場して、3安打2盗塁。23日の西武2軍との練習試合でも気迫のヘッドスライディングで内野安打をマークしている。 「まずバットを強く振れる。元ピッチャーだけあって肩はとんでもなく強いし、おまけに足もある。これだけの素材がよく4位で残っていたものと思う。高校生とは思えない体幹の強さがあるので体をバランスよくレベルに使えるのだろう。スイングにも変な癖がない。1年目のキャンプ時点での比較で言えば、昨年のドラフト1位の広島の小園海斗より上だと思う。遠藤と井上の2人は沖縄・宜野座のキャンプ地でフリー打撃をしてもなんら引けを取ることはなかったと思う。平田2軍監督によると、現在は、ショート、サード、セカンドを守っているそうだが、遠藤も井上も、まずは守備。守れれば意外と早く1軍に出てくるのかもしれない」と掛布HLTは絶賛した。 遠藤は、東海大相模では投手と野手のリアル二刀流として注目されていた。高校通算45本塁打のパンチ力に加え、背番号6をつけた3年夏の甲子園では初戦の近江戦に先発、7回途中まで投げて2安打8奪三振1失点(自責点0)で勝利投手となり、この試合では145キロを出している。打者としても2安打1盗塁をマークした。ドラフト5位の藤田健斗が捕手を務めていた中京学院大中京戦で敗れたが、この試合でもリリーフ登板。その後、ロッテの佐々木朗希、ヤクルトの奥川らと共にU-18W杯に出場する侍ジャパンに選出されて、主に外野手として起用されている。万能アスリートタイプの野手だ。 掛布HLTは、2人の可能性についてこう言及した。 「この2人は間違いなく将来、阪神の中心選手として長くレギュラーを張れる選手。守備も含めて課題を克服するには時間はかかるでしょうが、チームが中心選手に育てなければいけない素材です」 センターラインの強化と、右の4番打者の育成は、何も阪神だけでなく、どのチームも永遠の命題とするチーム構築の基本である。その2つの柱を担う候補が10代のルーキーに出てきたのは、大朗報である。虎ファンは今季ファームの試合に注目しても面白いのかもしれない。