地元の絶対エース・桐生順平

◇21日　SG第71回ボートレースダービー前検日（埼玉県・戸田ボート） 　年末へ向けスパートをかける。地元の絶対エース・桐生順平（38）＝埼玉＝は今年、苦難の道を歩んでいる。4月・児島72周年の準優でフライング（F）があり、7月末から6カ月間、GⅠ、GⅡに出場ができなくなり、8月の当地お盆シリーズでもF。今大会後、30日のF休みに入るため、チャレンジカップの出場はできなくなった。 　しかし、不屈の精神を持つ男は、そんなネガティブな想像を覆すメンタルの強さと類いまれな旋回力を発揮してみせた。6月の戸田68周年で優勝。予選18位で準優に滑り込んだメモリアルは、優出3着と獲得賞金アップに成功し、現在の同ランクを12位まで押し上げた。マネーバトルは残り約1カ月となったが、13位以降を含め、ボーダー近辺の賞金差を考慮すれば安泰とはいえない。安全圏へつけるには今大会は6強入りがノルマだ。 　手にした25号機の前検ジャッジは「普通ぐらいかなと思って特訓にいったけど、同じ班の山田選手と前田選手が明らかに良かった。Sの足と直線が甘い」と辛口だが、戦いの舞台はデビュー初1着、初優勝、GⅠ初Vと全ての思い出が詰まっている相思相愛の水面。地元ビッグで、賞金上位6位以内への道を必ずやこじ開ける。