《ブラジル》卵管結さくとIUDを併用しても妊娠 航空機墜落より確立低い⁈「これも神の贈り物」と喜ぶ
SNSでファッションやライフスタイルを発信し、約27万人のフォロワーを持つインフルエンサーのブレンダ・ナチエレさん(29歳)は、卵管結さく(卵管を縛ることで卵子の通過を防ぎ、妊娠を防止する避妊手術の一種)を行い、子宮内避妊具(IUD)を装着したにも関わらず妊娠出産して、珍しいケースとして話題となっている。すでに3人の子を持ち、妊娠を予期していなかったが、「これも神からの贈り物」と喜んだと26日付G1などが報じた。 ミナス・ジェライス州ノヴァ・セラーナ出身のブレンダさんは4月に第4子の妊娠をSNSで発表し、驚きと喜びが入り混じった複雑な気持ちを投稿していた。彼女によれば、第3子の妊娠も計画的なものではなく、その当時はIUDを使用していた。 その後、彼女にとって2度目の避妊方法となる卵管結さく術を受けたが、それも失敗に終わったことになる。 「新しい妊娠はまるで爆弾が落ちてきたような衝撃でした。自分が再びこの状況にいるなんて信じられなかったのです。すべてを受け入れるのに長い時間がかかりました」と、彼女は妊娠を知った時の心情を語った。 11月19日午後2時9分、4番目の子供、身長51センチ、体重3・7キロの健康な女児を帝王切開で出産した。長男アルトゥール(Arthur、8歳)、長女ベアトリス(Beatriz、5歳)、次女セシリア(Cecilia、2歳)の名前の頭文字をとった「ABC兄弟」に〝D〟を加える形で、ジアナ(Diana)と名付けられた。 SNSにジアナちゃんの写真を投稿し、「神からの贈り物が無事に届きました。大きな祝福を受けた、健康で美しい娘です」と感動の言葉を綴り、フォロワーと喜びを分かち合った。 出産時、医療チームは彼女に対し、卵管結さくはそのままであり、卵管と子宮が繋がっていないことを伝えた。 ブレンダさんに卵管結さく術を施し、出産も担当した産婦人科医マリアナ・ネヴェス医師は、「卵管結さくでは卵管の中央部分を取り除き、卵巣とは接続しないようにします。彼女は卵管がない状態で妊娠しました。医学的にすべてを説明するのは簡単ではありません。しかし、こうした妊娠は実際に存在するのです」と説明した。 ネヴェス医師によると、IUDの失敗率は1%未満であり、子宮内に留まっていてもすべての受精卵の着床を防ぐわけではないという。一方、卵管結さくは失敗率が0・5%、つまり200件に1件の割合で失敗が発生するという。この手術では卵管を切断しても、非常に小さい卵子が、卵管の切断部分を越えて運ばれることがあると説明した。 G1サイトが取材した数学者の計算によれば、民間航空監督庁(Anac)が発表する飛行機が墜落する確率より、この二つの避妊方法を兼用したにも関わらずに妊娠する確率の方が低い。だから、医学的に完全に効果的な避妊法は存在せず、失敗があった場合でもそれは医療ミスにはあたらないとしている。