ラグビー日本代表、イングランドに完敗…エディー・ジョーンズHC復帰初のテストマッチ飾れず
ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ2024 日本代表―イングランド代表(22日・国立)――世界ランキング12位の日本は5位のイングランドに計8トライを奪われ、17―52で敗れた。エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)復帰後初のテストマッチを白星で飾れず、通算対戦成績は日本の12戦全敗。日本は前半に4トライを決められ、3―26で折り返した。後半も相手に主導権を握られ、反撃は終盤の2トライにとどまった。(観衆4万4029人)
リーチ「目指す超速ラグビーできた部分も」
エディー・ジャパンの第2章は、ほろ苦いスタートとなった。代表経験豊富な選手が名を連ね、チームとして成熟したイングランドに8トライを奪われての完敗。日本代表では2015年ワールドカップ(W杯)以来の采配となったジョーンズHCは、「非常に残念な結果で悔しい」と語った。
序盤はテンポの速い攻めで前進したが、ノックオンなどのミスでチャンスを生かし切れず。次第にブレイクダウン(タックル後のボール争奪戦)で圧力を受け、球を失う場面が増えた。3点リードの前半14分にトライを奪われると、イングランドの強力FWとキックを生かした攻撃に翻弄され、トライを重ねられた。
強豪の力を見せつけられた。それでも選手たちは前向きだった。チームが掲げるのは、相手より速く判断し、速く動く「超速ラグビー」。敵陣での速い球出しから後半26分にトライを挙げたWTB根塚は「アジリティー(敏しょう性)を使っていけば勝負できると自信を持てた」。FLリーチは「負けは負け」と認めつつ、「目指す超速ラグビーができた部分があった。必ずこのチームは強くなる」と言った。代表デビューを飾ったFB矢崎ら若手が経験を積めたこともプラス材料。ここから前進するしかない。(岡花拓也)
代表デビューの矢崎由高「もっとボールに絡むプレーすべきだった」
20歳の矢崎が先発FBで代表デビューを飾った。後半15分までプレー。相手のキック処理や攻撃参加などで奮闘したが、球を持つ場面は少なく、「もっとボールに絡むプレーを多くすべきだった。自分が力を出し切れば結果はもっと良かった」と反省点を挙げた。初キャップについては、「やっとスタートラインに立てた。ここからいい選手になりたい」と飛躍を誓った。