昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
タクシーなどの法人ユーザーを主な対象としていたトヨペット『マスター』の部品を流用した商用車『マスターライン』のシングルピック(1957年)は、「茨4」というシングルナンバー。もう1台所有の部品取りとしてこの書類無し車を入手するが、新車時のナンバーが残っていたため気合を入れて修理し、書類も復元に成功したという、渾身の1台であった。
バブルカー・コレクターのオーナーが自前の積載車で持ってきたのは、日本で登録されているのはこれ1台というツェンダップ『ヤヌス250』(1957年)と、かつて航空機メーカーのメッサーシュミット社が生産した『KR200』(1959年)。こちらは子供や女性に大人気。室内に座らせてもらっての「撮影会」が盛んに行われていた。
興味深かったのは、「いすゞ」のロゴが入ったヘルメットとワークキャップ。持ち主は2灯式『ベレット』1600GT(1966年)などを半世紀乗り続ける。そのベレット仲間が諸事情でクルマを変更し、様々な部品を譲ってもらった中でのひとつだそうである。昭和40年代にいすゞの工場で高所作業や下回り点検などで使用されたヘルメットと、普段からサービスが使っていた帽子らしい。「貴重そのものをいただいて感激です」と話していた。
普段は静かな商店街だが、この日ばかりは多くの人出に。江戸崎まんじゅうなどは飛ぶように売れていた。「こうして集まっていただけるオーナーさんや地元の人たちのお陰。ワーゲンともまた仲良く続けていければ」(石川氏)と感謝していた。
レスポンス 嶽宮 三郎