超難関の女子プロテストを"教え子"が3人も突破! 合格できた理由は、周りのプレーより自分のスコアに集中できたから【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯43】
昨年の全米女子アマを制した馬場咲希さんを、中学1年から指導しているのがプロコーチの坂詰和久(さかづめかずひさ)、通称『わきゅう』だ。坂詰コーチと20年以上の付き合いがあるベテラン編集者Oが、謎キャラコーチの気になる話を聞き出す! 今回は「"教え子"たちのプロテスト」がテーマだ。
3人の合格者は、馬場咲希、髙木優奈、稲垣那奈子
O編 遅ればせながら、馬場咲希さんのプロテスト合格、おめでとう。周りの期待が大きかっただけに、コーチのわきゅうとしても、ホッとしたんじゃない? 坂詰 いやぁ、ホント、ホッとしましたよ。馬場ちゃんのお父さんとは、冗談でよく話してたんです。もし、プロテストに落ちたら、記者に囲まれる前に逃げますよって。 O編 気持ちはわかる(笑)。ちなみに、馬場さんは、トップと5打差の12アンダー2位タイという結果だったけど、どんな感じだったの? 坂詰 思っていたより危なげなかったというか、落ち着いていたというか。安心して見ていられましたね。 O編 へ~。そうなんだ。ほら、プロテストって、実力のある選手でもナーバスになったりするからさ。 坂詰 もちろん、本人にはプレッシャーもあったと思うんです。でも、トップ合格した清本美波さんなんかは、ずっと仲がよかったみたいで、そういう選手とラウンドできるのを楽しんでいるようでした。まぁ、馬場ちゃんの、のほほんとした性格がいいほうに出たんだと思います。 O編 安心して見ていられたって言ってたけど、どんなところを見て? 坂詰 たとえば、初日は8バーディ5ボギーの3アンダーだったんです。そのボギーがほとんど3パットだったので、「あぁ、これなら大丈夫かな」って。ほら、3パットのボギーってことは、ショットがグリーンに乗ってるってことですから。 O編 ショットがよければ、あとはパター次第ってことか。 坂詰 とはいえ、4日間で11ボギーは打ちすぎですけどね。プロテストはボギーを打つなって言われてるのに。こんなにボギーを打って通るのは、ホント珍しいと思いますよ。 O編 11 ボギーで12 アンダーか。ある意味、すごい伸びしろだね。 坂詰 そうですね。まだまだ上手くなれるってことにしておきましょう。 O編 馬場さん以外にも、髙木優奈さん(11アンダー4位通過) と、稲垣那奈子さん(6アンダー15 位タイ通過)も、わきゅうの契約選手でしょ? 年々厳しくなるプロテストに3人合格なんて、すごいね。 坂詰 髙木さんは6度目の挑戦だったので、本当によかったと思います。稲垣さんは、ナショナルチームでの経験が生きて、最終日67 と爆発してくれました。
【関連記事】
- グリーン周りでザックリしない! ソールを滑らす「フィネスショット」のアプローチを覚えよう【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯42】
- ザックリしないアプローチは「グリップエンドを意識」する!? ソールを上手く滑らせるウェッジの使い方はこれ!【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯41】
- プロの頭は皆動いている!? 手打ちを防ぐための"頭を動かす"アプローチとは?【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯40】
- バウンスが利いて、ザックリが出にくくなる! 手首をリリースするアプローチを磨こう【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯39】
- 馬場咲希、全米女子アマ優勝はおめでたくない!?【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯1】