沖縄うるま市で「廃校ワーケーション」昼休みは島食堂で一服
令和6年度沖縄県ワーケーション促進支援事業の一環として行われた、モニターツアー「沖縄で出会うビジネスブーストツアー ~食と交流で感じる島の魅力~」。 【全画像をみる】沖縄うるま市で「廃校ワーケーション」昼休みは島食堂で一服 11月12日~14日の3日間にわたり、食やアクティビティ、交流を通じて沖縄の魅力を体感し、地域課題の解決やワーケーションの可能性を探る機会が提供された。
うるま市で感じる島の豊かさ
今回のモニターツアーで訪れたのは、沖縄県中部の東海岸に位置する「うるま市」。那覇空港から車で約50分の距離にあり、海中道路によって平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島の4島とつながっている。 ツアーアクティビティの目玉となったのが、平安座島の「海の駅あやはし館」を拠点に4島を巡るサイクリングだ。11月の沖縄の平均気温は約22.5℃で、半袖や薄手の長袖で快適に過ごせる季節。海中道路から眺めるエメラルドグリーンの海を楽しみながら、半日ほどのサイクリングに汗を流した。 アクティビティの中でも特に印象に残っているのが、果報バンタやシヌグ堂バンタといった崖からの眺望だ。幸い天候にも恵まれ、沖縄の美しい空と海を一望することができ、忙しい日々の中での良いリフレッシュとなった。
廃校を活用したワーケーション施設
ワークスペースの拠点となったのは、浜比嘉島にある「LACうるま(HAMACHŪ)」。廃校となった旧浜中学校をリノベーションした、宿泊滞在型ワーケーション施設だ。1階にはワークショップができる多目的ホール、2階には個室のミーティングルームやコワーキングスペースを備え、幅広い働き方に対応できる環境が整備されていた。 徒歩圏内にはビーチや沖縄ならではの町並みが広がっており、参加者たちは作業やディスカッションに集中しながらも、休憩時間には散策や島食堂でのランチを楽しんでいた。こうした従来のオフィスでは得られない開放的な雰囲気は、まさにワーケーションならではの魅力と言えるだろう。
ワーケーションと観光の融合が生む新たな価値
2日目の午後に開催されたワークショップでは、観光業における課題解決をテーマに、多様な参加者の視点からアイデアが提案された。 沖縄は豊かな自然と文化を持つ観光地としてのポテンシャルが高い一方で、コロナ禍以降は特に訪問客一人当たりの消費額や滞在日数の向上が課題となっている。そうした課題に対する一つの解決策として現在推進されているのが、ワーケーションだ。特に、地域に密着した「LACうるま」の存在は、観光とワーケーションの融合による持続可能な地域づくりを示す好例にもなっていた。