「カニ好き」照準に誘客 粟津温泉「喜多八」食事会場を整備
小松市粟津温泉の旅館「喜多八」は26日までに、ズワイガニを味わおうと訪れる宿泊客向け食事会場「zeze(ゼゼ)」を新設した。1泊2日で1人当たり7万7150円(税込み)の「活ガニプラン」などの人気が高まっているとして「カニ好き」を狙った誘客に力を入れる。 同プランは、夕食で重さ800グラム以上のズワイガニが客1人に1匹付き、カニを満喫できる8品が並ぶ。こまつ観光物産ネットワーク(小松市)を介した観光庁の補助金約2千万円を活用し、2次会用クラブを改修した食事会場は約60人収容で、卓上用の炭火焼きコンロも新たに導入した。 総支配人の喜多重光専務は「40~80代を中心に一人で食べに来る客やリピーターが多い」と話す。カニ関連プランでは12月の予約だけで1千万円以上の売り上げを見込み「カニを食べるなら喜多八と言われるよう頑張る」と意気込んだ。