小中学生が府立高等技術専門校で木工制作など体験 福知山でものづくりの面白さ発見
就労に向けた専門技術などが学べる福知山市平野町の京都府立福知山高等技術専門校で28日、「ものづくり・建設『技』体験ツアー」が開かれ、小中学生27人が参加した。自動車のタイヤ脱着や食品のパック詰め、木工製作などを体験し、ものづくりの面白さに触れた。 京都府北部で就労の人手不足が課題となっている中、府中丹広域振興局と高技専が、次世代を担う子どもたちのものづくりへの関心と、地元への愛着を高めるために昨年初めて開催した。 1講座約30分で、2班に分かれて4講座を順番に体験していった。ものづくり基礎科の講座では、金づちと釘を使って4つの木の板を組み合わせたいす作りに挑戦した。 金づちを初めて持つという子もいて、一人ひとりに指導員がついて作業。「釘が木に刺さるまではゆっくりたたいて」「金づちを振り下すときは力を入れすぎないで」などのアドバイスを受けながら、子どもたちは真剣な表情で手を動かし、大人が座っても壊れない横幅30センチ、奥行き15センチ、高さ20センチほどのいすを完成させた。 六人部小学校5年の男児は「打ち込んだ釘の仕上げの処理が難しかったけど、自分でいすを作れて楽しかった。またやりたい」と元気よく話していた。