負けたら五輪消滅…U-23日本代表「カタール戦は厳しい? レフリーに不安は?」記者の質問にトルシエは意外な反応「インドネシアよりはいい」
U-23アジアカップ・グループBは、日本と韓国が2連勝で最終戦を残しリーグ突破を決めた。大会前は《死のグループ》と見られたグループBであったが、日本と韓国の強さが際立つ結果となり、最終日の日韓対決はどちらがグループ首位で準々決勝に進むかだけが焦点となってしまった。 【写真】「トルシエが怖い…」中田らに“スパルタ指導”する若き日本代表時代。ロン毛の長谷部21歳、ヤンチャそうな久保15歳&堂安17歳などレア写真を全部見る 1位通過ならばインドネシア、2位通過ならカタールと、ベスト8の対戦相手はすでに決まっている。そうであるならば五輪出場権獲得という目標に向けて、どんな姿勢で試合に臨み、どんな結果を得るのがベストであるのか。日韓両国ともに強いられたのは、難しい状況での難しい戦いだった。 そんな日韓戦をフィリップ・トルシエが語った。UAE戦はモロッコからフランスへの移動のため見られなかったトルシエは、韓国が勝利を得た日韓対決をどう評価するのか……。
負けたことは批判の対象になり得るが、より重要なのは
――試合にどんな印象を持ちましたか? 「私の印象は……、モチベーションはあったが、日本は試合前からグループ突破が決っていた」 ――UAE戦に続いてこの試合でもターンオーバーをおこない、先発を7人替えました。ただそれは韓国も同じで、10人を中国戦から入れ替えました。 「つまり試合の焦点は日本と韓国のライバル意識にあった。勝つためにはより高い強度とアグレッシブさが求められる。しかし日本がアグレッシブさを発揮したのは最後の25分間だけ(註:日本は後半30分にCKから失点し、アディショナルタイムは9分)だった。失点を喫してようやく目を覚ました。 日本は勝利よりも引き分けを考えているように見えた。消化試合でしかなく、チームはすでにベスト8進出を決めている。特別な動機があるわけではなかった。唯一動機と言えるのが東アジアにおけるライバル意識だった。 負けたことは批判の対象になり得るが、より重要なのはすでに突破を決めてここまでプレーしていない選手をピッチに立たせることだった。この試合の後で言えるのは、日本が準々決勝に駒を進めたことであり、これからの戦いに向けて態勢を整えたことだ。だから敗北への批判はあっても、それ以外に批判できる点はインテンシティが十分ではなかったことと動きも十分ではなかったことぐらいだ。
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