元教員宅から放射性物質発見で富山大学が会見「再発防止に努める」なぜ持ち帰ったかは「わからない」
KNB北日本放送
富山大学の元教員の自宅から今月、放射性物質が入った金属缶が見つかったことを受けて、大学はきょう会見を開き、再発防止に努めるとしました。周辺への放射線の影響はないということです。 富山大学 齋藤 滋学長「富山大学の管理が不十分であったことに対して、おわび申し上げます」 富山大学と原子力規制委員会によりますと、既に死亡している富山大学の元教員の県内にある自宅の棚から、放射性物質とみられるものが見つかったと、遺族から大学に今月8日に連絡がありました。 翌日に大学が調べたところ、未開封の金属缶1つが見つかりました。 缶の表面や保管場所から、放射性物質の炭素14やトリチウムが検出されたということです。人体や周辺の環境への影響はないとしています。 缶は杉谷キャンパスの放射線管理区域に移されていて、今後、日本アイソトープ協会に引き渡す予定です。 缶の表記から50年ほど前に富山大学で購入されたものとみられますが、購入の目的や、元教員がなぜ自宅に持ち帰ったかなどは分からないということです。 大学は、放射性物質の取り扱いについて、在籍する教員などに聞き取り調査を行い、再発防止に努めたいとしています。