鹿児島県警、懲戒処分記録を不開示 県審査会「決定を取り消すべき」
鹿児島県警が、懲戒処分を受けた職員のうち、捜査対象になった事案に関する記録文書の存在を明らかにせずに不開示決定したことについて、県の情報公開・個人情報保護審査会は17日付で「決定を取り消すべきだ」と答申した。 昨年3月、県情報公開条例に基づき、開示請求された2019年1月~昨年1月までの事案について、県警は「対象者の名誉や信用にかかわるプライバシーで、個人の権利利益を害するおそれがある」などを理由に不開示を決定。不服とした請求人が、行政不服審査法に基づき、県公安委員会に審査を申し立てていた。 答申は「個人が特定されるおそれが高いとはいえず、主張に合理性があるとは認められない」などと指摘。「決定を取り消し、改めて開示・不開示の決定を行うべきだ」としている。 県警は「内容を検討し、適切に対処したい」とコメントした。(井潟克弘)
朝日新聞社