11月の「後継者難」倒産は39件 2023年は年間最多を更新も
【形態別】2年連続で破産が9割超
形態別は、最多が破産の36件(前年同月比9.0%増)で、11月では3年ぶりに前年同月を上回った。構成比は92.3%(前年同月97.0%)で、2年連続で90%台で推移。 一方、再建型の民事再生法は、2年ぶりに発生がなかった。 中小・零細企業では、経営全般を代表者が担っているケースが多い。代表者の死亡や病気などにより業務遂行が難しくなると代わりの人材もなく、事業継続を断念し、破産を選択している。
【資本金別】1千万円未満が半数以上
資本金別は、最多が1千万円以上5千万円未満の17件(前年同月比70.0%増)で、2年ぶりに前年同月を上回った。次いで、1百万円以上5百万円未満が13件(同44.4%増)、5百万円以上1千万円未満が4件(同60.0%減)、1百万円未満が3件(前年同月ゼロ)、個人企業他が2件(同1件)と続く。 5千万円以上1億円未満(同3件)と1億円以上(同1件)は、11月では2年ぶりに発生しなかった。
【負債額別】1億円未満の構成比が約7割
負債額別は、最多が1千万円以上5千万円未満の18件(前年同月比38.4%増)で、11月では3年ぶりに前年同月を上回った。構成比は46.1%(前年同月38.2%)だった。5千万円以上1億円未満が9件(前年同月比12.5%増)で、1億円未満が27件(同28.5%増)と、全体の約7割(構成比69.2%)を占めた。10億円以上が2件(前年同月1件)で、2年連続で前年同月を上回った。一方、5億円以上10億円未満が1件(同2件)で2年ぶり、1億円以上5億円未満が9件(前年同月比10.0%減)と2年連続で、それぞれ前年同月を下回った。