風鎮祭の造り物の審査で、特賞となった作品「ドラゴン」＝17日、高森町

　阿蘇南郷谷の夏の風物詩「風鎮祭」は最終日の17日、高森町の中心部で目玉行事の「山引き」があった。日用品のうちわや軍手でカニやカエルなどをかたどった造り物が、見物客の間を巡った。 　造り物は、日常生活で再利用できる材料を使うのが特徴。7団体が1基ずつ制作した。造り物を荷台に載せた軽トラックが、三味線や太鼓のにぎやかな音色とともに商店街を進んだ。 　造り物の審査もあり、昭和第6組・7組有志の「ドラゴン」が最高賞の特賞に輝いた。おわんとたわしで体表を覆い、鹿の角でドラゴンの角を表現して、重厚感のある作品に仕上げた。 　国選択無形民俗文化財「高森のにわか」のコンクールもあった。（中島忠道）