「ボンカレー」うどんへ領域拡大 「お家で食べる選択肢にカレーライスは思い浮かぶけど、カレーうどんは思い浮かばない」に勝算
一方、汁なしタイプの「スパイス香るピリ辛キーマ仕立て」も麺と絡みやすいように鶏ミンチや人参をダイスカットにしたカレーソース。粗挽き唐辛子、黒胡椒の辛さがアクセントになっている。 2品とも「ボンカレー」ブランドの共通点として、具材に国産野菜を使用し、玉ねぎは60分あめ色に炒めている。 新機軸の商品のため、認知獲得と喫食体験を施策のポイントとする。 店頭では、試食販売や多箇所の売場づくりなどに取り組む。「レトルトカレー売場をメインに考えているが、定番の売場だけだと回遊率が厳しいため、食事の選択肢に入りやすいように、うどんに近づけ、チルドや冷凍のうどん売場でも展開できるように什器を開発して営業の力で仕掛けていきたい」と語る。
コミュニケーションは認知動画「おうちカレーうどん、食べてみた。」篇を制作してYouTubeやTverで公開。店頭動画としても活用していく。 この認知動画をフックに商品理解と情報拡散を目的としたプレゼントキャンペーンは3月10日まで実施。3月18日の週にはテーブルマークの「冷凍うどん」とのアレンジレシピを公開する。テーブルマークの「冷凍うどん」と「ボンカレー 旨みを味わうカレーうどんの素」を詰め合わせが当たるキャンペーンも3月25日の週から開始予定となっている。 なお「ボンカレー 旨みを味わうカレーうどんの素」の発案者は、中島千旭製品部食品担当レトルト担当PM。コロナ禍のストック需要から発案したという。 「『ボンカレー』は常温保存でき、冷凍うどんも冷凍庫で保存できる。コロナ禍でストックが増える中で、喫食シーンがマッチしていると思い提案してみた」(中島氏)と振り返る。