まさに”衝撃”…「電撃トレード」で移籍した大物(5)巨人からの“格差トレード”で
近年のプロ野球では、交換トレードが活発化してきている。さらに歴史を振り返ると、「電撃トレード」も数多く発生しており、主力選手が他球団に移籍したケースも少なくない。そこで今回は、2000年以降に発生した電撃トレードで他球団に移籍した選手を紹介する。
澤村拓一(巨人→ロッテ)
出身:栃木県 投打:右投右打 身長/体重:184cm/102kg 生年月日:1988年4月3日 ドラフト:2010年ドラフト1位 中央大学からドラフト1位で読売ジャイアンツに入団し、即戦力として活躍した澤村のトレードも、世間を賑わせた。 2011年は11勝、2012年は10勝を挙げ、新人から2年連続で二桁勝利を記録した澤村。その後は苦しむ期間もあり、2015年より中継ぎ(結果的にはクローザー)に転向する。ランナーを出す場面もよく見られたが、2016年は37セーブでセーブ王のタイトルを獲得した。 しかし、その後は安定感に欠ける投球が多くなり、2020年のシーズン途中に千葉ロッテマリーンズへのトレードが発表された。香月一也との交換トレードは、澤村がドラフト1位かつルーキーイヤーで成績を残したこと、そしてセーブ王のタイトル獲得など香月との「実績」の差に注目が集まったほどだ。 新天地での澤村は、移籍後初登板で3者連続三振を奪うなど大活躍。22試合の登板で防御率1.71・29の三振を奪い、リリーフとして貴重な戦力となった。同年に海外FA権を取得し、2021年からはボストン・レッドソックスに移籍した。 そして、昨季から3シーズンぶりにマリーンズへ復帰。再びブルペン陣の一角を担っている。
ベースボールチャンネル編集部