熊本の有機野菜弁当、学食に 「有機農業の日」で九州農政局が企画 熊本県立大生がメニュー考案
「有機農業の日」(12月8日)を前に九州農政局は5日、熊本県立大の学生が考案した有機農産物を使った弁当を県立大の学食メニューとして提供し、環境に優しい農業の魅力をアピールした。 県産食材などについて学んでいる県立大の学生グループ「たべラボ」が弁当の内容を考えた。子ども向けの絵本から着想を得て、オムライスやホウレンソウのコロッケ、カブのサラダなど5種類をカラフルに配置した。 食材は熊本県内で生産に取り組む「大矢野有機農産物供給センター」(上天草市)と「くまもと有機の会」(御船町)、「ながさき南部生産組合」(長崎県)が提供。学生には1個450円で販売した。総合管理学部3年の篠田真菜華さん(21)は「素材の良さが出たお弁当になり、有機農業に関心を持てた」と話した。 有機農業の日は有機農業推進法成立10年を記念して2016年に制定された。この日は農政局職員による有機農業の現状の解説や生産者らのトークセッションもあった。(馬場正広)