オープン前から行列必至のこだわりパン!意外な経歴をもつ店主が夫婦で営む西郷村の「ベーカリー プン」
ツヤツヤに輝くクロワッサンに、コロンとしたフォルムが愛らしいアンパン、クセになる食感が人気のハード系パンなど、こだわりの品々が豊富に揃う! 食欲の秋!たっぷりの新鮮野菜はいかが?湯川村産の朝採れ野菜と新米を堪能できる会津若松市の「田伝夢思」
看板商品は、ふわふわしっとりの「湯種食パン」。食べると、もちっとした食感!
良い香りの秘密は、国産小麦を100%使っているうち、香りが強い「キタノカオリ」を50%以上用いていること。ミルキーで香りが良い食パンに仕上がっている。
店主のイチオシは、見た目が真っ黒でインパクト大の「黒ゴマクリーム」。クリームも生地も黒くて、ゴマ感が強い!米糀を使った生地にミネラルが多い藻塩を合わせているため、甘じょっぱいクセになる味わいだ。クリームと砂糖の比率を試行錯誤し、販売まで1年もの時間をかけた自信作、ぜひ試してみたい。
西郷村小田倉地区に今年4月にオープンした「ベーカリー プン」。「覚えやすくて、読みやすい」「パ行がかわいいな」そんなイメージから店名を決めた。「プン」は英単語では「洒落・もじる」などの意味がある。週に2日のみ(水曜日と土曜日)営業する、老若男女に愛されるパン屋だ。
色や形、具材などが異なるさまざまな種類を提供することを大切に。この日は、ドーナツやハード系など47種類ものパンが並んだ。11時の開店から客足が途絶えることはない。
古民家をリノベーションした店内は、古き良き味わいが残る。パンを乗せる台が築120年の古民家を解体するときに譲り受けたタンスだったり、かつて餅屋で使われていた入れ物を活用していたり、解体した資材を壁などにそのまま使用したりするなど、古いものを大切に活かしている。
店主の伊藤 貴一さんがパン作りに専念できるのは、妻・琴美さんの支えがあってこそ。普段は会社員をしているが、営業日は深夜から手伝ってくれるという。夫婦二人三脚で切り盛り。丁寧な仕込みは、午前1時から始まる体力勝負だ。
埼玉県出身の伊藤さん。実は、大学卒業後は警視庁警察官として都内で勤務していた。2011年の東日本大震災の翌年から2年間は、被災地の応援を行う「ウルトラ警察隊」として活動し、福島の人のあたたかさに触れたという。これが、伊藤さんの人生を大きく変えるきっかけに。 2015年に福島県への移住を決意し、「福島県警察行政職員」として勤務。のちに、今の店舗となる家と出会った。