【京王杯2歳S・生情報】〝最強の未勝利馬〟クラスペディア 陣営がリベンジに燃える理由
[GⅡ京王杯2歳ステークス=2024年11月2日(土曜)2歳、東京競馬場・芝1400メートル] 〝最強の未勝利馬〟クラスペディア(牡2・河嶋)が3度目の正直を虎視眈々と狙っている。新馬戦で2着に敗れたが、1200メートルにこだわって格上挑戦したGⅢ小倉2歳Sでも2着に激走し、未勝利のままオープンクラスに昇級した。初戦、前走で先着を許したのは今回も人気を集めるエイシンワンド。2度あることは3度あるのか、それとも待望の初勝利を手にするのか、注目の一戦となる。 「初の長距離輸送になるけど、中京の2戦とも馬運車ではおとなしかったので大丈夫と思うで」と担当の早藤助手は東京への輸送も問題なしを強調。今回は放牧を挟んだが、1週前追いが栗東坂路で4ハロン51・6ー12・0秒、そして今週は同ウッドで6ハロン82・1―11・5秒をマークしており、これまでの2戦よりも明らかに動きの質が変わってきている。 「直前は体重を測っていないけど、放牧先から20キロ増えてパワーアップして帰ってきてくれた。追い切りの動きはいいし、これまでカイバを残したことがない馬で食べた物がシッカリと実になって体が大きくなってきた。初の長距離輸送、1400メートルになるけど、調教の感じからかかるところもないのでこなしてくれると思う」と早藤助手もビックリするくらいの進化を短期間で遂げている。 「この前、テイエムシップって馬を使って2着やったんやけど、その時も幸に先着された。今年のオレは幸に3回続けて負けてるねん。初戦は完敗という内容だったけど、前走はオレの馬のほうが上がりが速くて着差を詰めていたからな。雨もこなせるタイプやし、今度こそやね」と早藤助手はエイシンワンドの手綱を取る幸ジョッキーに3連敗中。そして担当するクラスペディアはエイシンワンドに2連敗中だけに、馬は3度目、そして人間は4度目の正直で初勝利が重賞(GⅡ)という快挙達成へ向けて意気込んでいる。
東スポ競馬編集部