「日本で人気」自慢が最近のトレンド!? 日本語歌詞で話題を集めた洋楽ソング4選
アメリカの三大音楽賞のひとつ「MTV VMAs 2024」。今年のトレンドのひとつは、なんと日本語の歌詞だった。司会もつとめたラッパー、ミーガン・ジー・スタリオンが日本人ラッパー、千葉雄喜とのコラボ「Mamushi」をパフォーマンス。「私はスター」という日本語を世界中でバズらせた同作は、トレンディング・ビデオ賞も獲得している。今回は流行に乗った最新ソングから議論を呼んだ懐かしのあの曲まで、これまでに話題を集めた日本語歌詞ソングとそのエピソードをフィーチャー。
LISA「ROCKSTAR」(2024)
「日本語教えてよLISA」「はい、はい」そんな人生 ベイビーあたしはロックスター "Lisa, can you teach me Japanese?" I said「はい、はい」 That's my life, life, baby, I'm a rockstar 「MTV VMAs 2024」をわかしたもう一つの日本語が、K-POP部門を受賞したBLACKPINKのLISAのソロ曲「ROCKSTAR」。VMAでは日本人ダンサーも含めた圧巻のステージを披露! じつはこの曲、日本語パートの意味について議論も呼んだ。
メジャーな考察のひとつは、日本人に間違えられることが多いタイ人としてのプライドの表明。シンプルな説は、楽曲テーマであるLISAの世界的成功の象徴が日本というもの。 「はい」が英語の「ハイ(格上)」を思い起こす仕掛け、英語「Yes Yes」連呼や「ポン酢」モチーフとのリンクなど、ヒップホップ文化の自画自賛の姿勢が一貫されている。
英語圏ラップにおいて「日本で人気」自慢は流行のひとつ。カナダ出身のドレイクも「Push Ups」において、ライバルたちへの攻撃に用いている。「お前らはアメリカ以外では公演依頼をもらえない 俺は東京に行く 日本でもビッグだからだ」。
ミーガン・ジー・スタリオン「Otaku Hot Girl」(2024)
「京都に着いたところ 私はワールドワイド、あいつら(ほかのラッパー)はローカルな存在 ありがと、ありがと 私は(『呪術廻戦』の)五条のよう誰にも触られない存在」 Just landed in Kyoto (Yeah, yeah) I'm worldwide, these bitches local Arigato Arigato (Ah, y'all can't touch me like Gojo) 前出ミーガン・ジー・スタリオンも「日本で人気」自慢を放ったラッパーの一人。ただし、日本アニメへの愛をラップする「Otaku Hot Girl」において衝撃を呼んだのは、日本語歌詞ではなくイントロ。なんと、アニメ『呪術廻戦』の主人公、虎杖悠仁のアメリカ版声優、アダム・マッカーサーが登場している。