「政治がインフルエンサーの遊び場になってきた」へずまりゅう立候補に論壇も苦言…東京15区補選では逮捕者も
《政治全体がインフルエンサーの遊び場になってきたね・・》 6月5日、Xを更新した批評家の東浩紀氏は、ネットニュースを引用してこう呟いた。日本の言論界を代表する論客が苦言を呈さずにいられなかったのは、迷惑系YouTuberとして知られた “へずまりゅう” が、都知事選に向けて政治団体を設立したという報道だ。 【写真あり】へずまりゅうの “札束” 出馬宣言 「6月3日に東京都知事選挙に立候補の名乗りを上げたへずまりゅうですが、Xで政治団体『へずまJAPAN』設立を発表しました。メンバーには自身の妻 “しーちゃん” やインフルエンサー “かねこあや” などが名を連ねており、へずまは、さらなる大物配信者やインフルエンサーの参戦も示唆しています。今後は100人規模の団体にしたいと、意気込んでいます」(週刊誌記者) 6月4日のポストでは、 《供託金300万円を収めてきました。 これで貯金は0になりました。 全てを掛けて東京都知事選に挑みます。 約束していた通りこの勝負が終わる時SNSを完全に引退します。 へずまりゅう最後の姿を見ていて下さい》 と綴っている。 「へずまさんは、2021年に参院山口補選、2023年に豊島区議選に出馬し、いずれも惨敗しています。最新のポストでは、池袋の街でメンバーに囲まれたへずまさんがリフティングする動画をアップしており、どうにもパフォーマンス感が否めません。 本人は《僕は都知事になっても遊び心を忘れず誰にでも優しい人間であり続けます》と胸を張りますが、数々の迷惑行為で悪名を馳せたへずまさんだけに、都政のかじ取りを託そうという都民がどれだけいるか……」(同) このようなインフルエンサーによる政治参加といえば、4月28日におこなわれた衆院東京15区補選における政治団体「つばさの党」が記憶に新しい。 「先の補選期間中は、つばさの党が他陣営の街宣車を追いかけ回し、拡声器を使って大音量の怒声で演説を妨害する様子を動画配信するなど、あまりの傍若無人ぶりが話題になりました。 結局、代表の黒川敦彦氏ほか3名が公職選挙法違反の疑いで逮捕されましたが、同じくインフルエンサーであるへずまさんも過激な選挙活動をするのではないかという懸念があります」(同) 東氏が憂えるのももっともだが、冒頭にあげた氏のX投稿リプ欄には次のような冷めた声が並ぶ。 《いや都知事選については昔から売名のための場所でしょ》 《こういうの見るたびに「供託金制度はやはり必要だよな」と思ってしまいますね》 《今は遊び場にされるくらいが調度良い。 政治家は道化なのだから、そうでないなら見せてみろ、と》 蓮舫氏はじめ、立候補者が過去最多と目されている今回の都知事選。「100%当選する未来しかない」とうそぶくへずまに、都民が下す判断やいかに?