来季は2部or3部? 降格危機に瀕する欧州日本人(10)冬に移籍→残留争い…。欧州初挑戦で正念場のDF
欧州主要リーグの2023/24シーズンも佳境に差し掛かっている。各リーグの優勝争いが熾烈を極めている中で、クラブの明暗をかけた残留争いからも目が離せない。今回は欧州でプレーする日本人選手の中から、降格危機に瀕しているチームに所属する選手を紹介する(成績は4月21日現在)。
DF:藤井陽也(コルトレイク/ベルギー) 生年月日:2000年12月26日 所属クラブ順位:15位(ジュピラー・プロ・リーグ/16チーム) 今季リーグ戦成績:5試合0得点0アシスト 直近2シーズン続けて名古屋グランパスの最終ラインを守っていた藤井陽也が今冬に欧州挑戦を決断した。同タイミングでコルトレイクに加入した角田涼太朗とともに3バックの一角で出場していたが、2月中旬にハムストリングを痛めて復帰が叶わないままレギュラーシーズンが終わってしまった。 藤井が離脱していた間にコルトレイクはレギュラーシーズンを15位で終え、4チームで残留をかけて戦うプレーオフへと回った。このプレーオフは上位1チームが残留、2位のチームが昇降格プレーオフ、下位2チームが降格という厳しいレギュレーションで、藤井はその第2節シャルルロワ戦で怪我から復帰を果たした。しかしこの試合では、試合終了間際に痛恨の逆転弾を浴びてしまい、2試合で勝ち点1の3位と厳しい状況に置かれている。 一方の角田はハムストリングの肉離れで一足先にシーズン終了が決定しており、レギュラーとして期待されている藤井には残りの4試合での獅子奮迅の活躍が求められている。皮肉にもプレーオフのライバルであるモレンベークには安部柊斗、シャルルロワには森岡亮太が在籍しており、日本人が所属するチームが熾烈な残留争いに巻き込まれている。その中で藤井は怪我明けながらコンディションを戻して、コルトレイクの残留に導けるのだろうか。
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