ゲームをプレイしながらWebページを参照 ~「Microsoft Edge Game Assist」が発表
米Microsoftは11月22日(現地時間)、「Microsoft Edge Game Assist」を発表した。まずはオプトイン(許可制)のパブリックプレビュー版として提供される。大きな問題がなければ、いずれ製品版Windowsにも搭載されるだろう。 【画像】ゲームをバックグラウンドで動かしながら、Webコンテンツをチェック。ピクチャーインピクチャーのように動画を表示しながらゲームに戻ることも 同社の調査によると、PCゲームプレイヤーの40%がプレイ中にヒントやガイド、その他のヘルプを調べているという。「Game Assist」は、そうしたユーザー向けに最適化された「Edge」の特別バージョンだ。[Windows]+[G]キーでアクセスできるWindows 11組み込みのゲーム支援ユーティリティ「Game Bar」で動作し、ゲームをバックグラウンドで動かしたまま、コンパクトなウィンドウでWebを参照できる。必要に応じてサイズを変更したり、移動したりすることも可能。 通常の「Edge」との違いは、プレイ中のゲームを認識して、そのゲームのヒントやガイドを表示できること。最初のプレビューは英語にローカライズされており、以下の人気PCゲームでしか利用できないが、今後拡充されていくだろう。 ・Baldur’s Gate 3 ・Diablo IV ・Fortnite ・Hellblade II: Senua’s Saga ・League of Legends ・Minecraft ・Overwatch 2 ・Roblox ・Valorant 対応ゲームのプレイ中であれば、「Game Assist」はそのゲームに最適化されたタブを表示する。ゲームが未対応であっても、「Game Assist」の中身は通常の「Edge」と同じなので、お気に入りや履歴、Cookie、フォームの自動入力といったデータは共有される。そのため、ブックマークしている攻略サイトなどへのアクセスは簡単だ。また、通常の「Edge」で利用しているお気に入りのサービス――Discord、Twitch、Spotifyなど――もお気に入りからすばやくアクセスでき、ログインをし直す必要もない。 「Microsoft Edge Game Assist」を試したい場合は、「Windows 11 バージョン 22H2」以降のOSにプレビュー版「Edge 132」をインストールする。安定性の面から、推奨はBetaチャネルだ。既定のWebブラウザーにして「Game Assist」をオプトインすれば、「Game Bar」のウィジェットとしてインストールされる。 なお、「Game Bar」にはそのほかにも、「Xbox Social」フレンドの接続状況や実績を確認したり、「Spotify」や「Teams」、スクリーンショットの撮影、ゲームプレイの録画、オーディオ設定の微調整、システム パフォーマンスのチェックといった操作がウィジェットを介して行える。まだ使ったことのないゲーマーは、ぜひ試していただきたい。
窓の杜,樽井 秀人