真壁高、来年度2コース新設 茨城県教委、県立高改革の概要発表
茨城県教育委員会は来年度、真壁高(同県桜川市)の普通科に2コースを新設する。同校が明野高(同県筑西市)を統合するのに伴う措置。初の学校連携型キャンパス制とする結城一高(同県結城市)と鬼怒商業高(同)には、単位制を導入する。3日、県教育長の定例記者会見で、来年度に実施する県立高改革プランの概要を発表した。 地域社会の少子化を受けて、県教委は学校の小規模化などに対応するため、県立高改革プラン 実施プランⅡ期(2024~26年度)を策定した。対象校では来年度から、機能統合や学校連携型キャンパス制などを実施する。 真壁高普通科に新設するのは、ウェブデザインやファッションデザインなど自分に合った能力を身に付けることを目的とする「クリエイティブキャリアコース」と、大学等への進学を目指す「アカデミックコース」の2コース。2年次から進路希望に合わせてコースを選択できる。クリエイティブキャリアコースは、同校の強みでもある農業関連学科と連携した専門的な授業も実施する。 学校連携型キャンパス制となる結城一高と鬼怒商業高は、それぞれの生徒がオンラインの活用やキャンパス間の移動により、両校の授業を受けられる。普通科の生徒が簿記やマーケティングといった商業科目を選択することもできる。また、両校に単位制を導入するほか、「祭りゆうき」など結城市内のイベントへの合同参加も行う。 柳橋常喜教育長は会見で「子どもたちに多様な選択肢を提供できる」と改革の狙いを強調した。
茨城新聞社