「除名処分は無効」と提訴の元共産党職員、請求を一部変更し「しんぶん赤旗への反論掲載」追加
京都の元共産党職員の松竹伸幸氏が除名処分は無効として、同党を相手取り党員の地位確認などを求めている訴訟の第3回口頭弁論が14日、東京地裁であった。松竹氏側は、党機関紙「しんぶん赤旗」報道で名誉を傷つけられたとして550万円の損害賠償を求めている請求を一部変更し、原告の反論を同紙に掲載するよう求める主張を加えた。 【写真】提訴について説明する元共産党職員 共産党側は「政党の除名は党に最終的な解釈決定権があり、法的問題ではなく、裁判所が関与すべき問題でもない」などとして、争う姿勢を示している。 また松竹氏は同日までに、共産党の市田忠義副委員長を相手取り、昨年2月の長岡京市内での演説会の発言で名誉を傷つけられたとして、165万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。訴状によると、市田氏が松竹さんの本について「党内をかく乱するため値段を安くした」との趣旨の発言した、としている。