ダルビッシュ（ＡＰ）

　◇６日（日本時間７日）　ナ・リーグ地区シリーズ第２戦　ドジャース２―１０パドレス（ロサンゼルス） ◆パドレス選手とにらみあうドジャースファン【写真複数】 　パドレスのダルビッシュ有投手（３８）が先発し、７イニングを３安打１失点の快投で勝利投手となった。８２球で３奪三振、２四球。大谷翔平選手との直接対決は３打数無安打、１三振だった。 　試合を全米中継した放送局ＦＳ１の実況は、ドジャース専属で米若手アナウンサーのエースと目されているジョー・デービス氏。そのデービス実況は「ダルビッシュはスピン・マスター、球界のマッドサイエンティスト（狂気の科学者）です」と強力打線を手玉に取った右腕を評した。 　相方の解説者ジョン・スモルツ氏はメジャー史上で唯一人「２００勝＆１５０セーブ」を達成した殿堂右腕。１９９０年代にＧ・マダックスやグラビンらと球史に輝く投手王国を築き、ブレーブスを１４季連続地区優勝に導いた。『精密機械』と称された通算３５５勝のマダックスをつぶさに見てきたそのレジェンドがこう解説した。 　「ダルビッシュは自分が見てきた中で最もボールを巧みに操れる投手だ。ペドロ・マルティネスもボールにダンスを踊らせることができたが、ダルビッシュは大リーグに来てからどんどん成長していった。以前は全ての打者にフルカウントといった感じだったが、もっと早いカウントで打者を打ち取る術を身につけた。ボールで打者に幻覚を見せられる投手だ」 　比較されたマルティネスは、レッドソックスなどで３度のサイ・ヤング賞に輝いた通算２１９勝右腕で、こちらも殿堂入りを果たしている。 　大勝したパドレスはシリーズを１勝１敗のタイに戻した。第３戦は移動日を挟み、地元サンディエゴで開催される。