「#MeToo」運動が再燃する? 性犯罪者ハーヴェイ・ワインスタインの裁判がやり直しに
またニューヨーク州議会では現在、“性的暴行の裁判において、過去の悪行の証拠を認める”という法案の通過が期待されている。自身もレイプ被害者である州議会議員エイミー・ポーリンが2023年2月に提出した法案で、ワインスタインの上訴が認められるのを予期していたような流れだ。議会を通過し、州知事が了承の署名をした場合、30日後に発効となるので、9月にスタートするワインスタインの再審においてはシオラやペレスらモリニュー証人が再び証言することも可能になる。判決取り消しに失望し、声を上げる被害者がさらに増える可能性もありそうだ。
#MeTooムーブメント再び?
ワインスタインの裁判がやり直しになることは、声を上げた女性たちのコミュニティ全体にとっての損失に感じられるだろう。しかし逆に考えると、やや下火になっていた#MeTooムーブメントが再び燃え上がる起爆剤になりそうな予感もするのだ。男女平等は1日にして成らず。弛まぬ努力を続けることが大事なのだ。