資源商社、2年連続「天文学的」利益-ロシアのウクライナ侵攻の余波
(ブルームバーグ): 世界の大手資源商社は、2023年に2年連続で巨額の利益を上げた。相場変動が和らいでいるにもかかわらず、ロシアのウクライナ侵攻の余波が引き続きこれらの商社に好機をもたらしている。
ビトル・グループの昨年の純利益は130億ドル(約1兆9700億円)、マーキュリア・エナジー・グループの利益は27億ドルだったと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。両社とも利益は前年比で約10-15%減少したものの、いずれも過去2番目に高い年の水準の2倍余りとなった。
商品取引業界史上で最も収益性の高い時期が継続している。ブルームバーグ・ニュースの算定によると、ビトル、トラフィグラ・グループ、マーキュリア、ガンボー・グループの大手非上場資源商社4社は、ここ2年間で計500億ドル超の純利益を上げた。4社の2018-19年の合計利益は68億ドルだった。
大手資源商社がここ2年間に上げた利益は「本当に天文学的だ」と、同セクターを主導するヘッジファンド、シタデルの商品責任者セバスチャン・バラック氏が8日、スイス・ローザンヌで開催されたFTコモディティーズ・グローバル・サミットで述べた。
関連記事:
原題:Commodity Traders Rake in Billions in Second Blockbuster Year(抜粋)
--取材協力:Priscila Azevedo Rocha.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Archie Hunter, Jack Farchy