鹿児島・沖縄 冠水に崩落、立ち往生 初の「11月に大雨特別警報」 紅葉は暑さで異変
この週末、沖縄や鹿児島で猛烈な雨が降り、統計開始以来初めて11月に大雨特別警報が発表されました。街のあちこちが水浸しになって、断水なども起きています。 【画像】白、赤、緑の「三段紅葉」 北アルプスの絶景に飛び出せる「ハイジのブランコ」 長野・白馬村
■ほぼ全域が断水の村も 「全部泥水がかぶって」
撮影者 「職場に向かっている最中、急にまた雨が強くなって。もう車を運転していると、ほぼ前が見えてこない状態」 10日午前9時半ごろに沖縄県恩納村で撮影された映像では、道路が冠水し、雨水とは思えない速い流れになっています。 撮影者 「恩納村は海沿いの所は観光で行かれると思うんですけど、ちょっと山の中に入っていく所もあって。そういった所に今回雨が降ったのが、そのまま道路に流れていくので、すごかった」 濁った水は途絶えることなく、広範囲で冠水したことが分かります。 撮影者 「基本的に坂なので、雨はたまらずに流れていくんですけど。ちょっと平らになったりとか、くぼ地になった所に今回、水がたまっていって車自体も冠水した感じ」 タイヤが半分以上水に浸かり、立ち往生する車もありました。 撮影者 「自分が行った時には車がそこに止まっていた状態で、警察や消防に連絡を入れたんですけども」 沖縄を襲った季節外れの大雨。10日に出された記録的短時間大雨情報は6回。8日からの雨量は多い所で600ミリに達しています。 道路を激しく打ち付ける雨。大宜味村に一時、警戒レベルが最も高い「緊急安全確保」が出されました。人の足首が隠れるほど水がたまっています。 大宜味村では大雨の影響で浄水施設に土砂が流れ込み、ほぼ全域が断水しました。 村のラーメン店では、蛇口をひねっても水は出ません。 店員 「洗い物もできないし、仕込みもできないし、トイレも流せないし、お客さんを絶対呼べない状況。農業が盛んな地域なんですけど、発電機や草刈り機など、全部泥水がかぶってダメだと」
■統計開始以来初めて 11月に「大雨特別警報」
大宜味村の隣にある東村では、民宿兼住居が一部川に崩落。化粧室と書かれたドアを開けると、川岸が崩れ、民宿のトイレと物置も崩落していました。 民宿経営者 「なんか知らんけど、テレビの番組見ているみたいでさ。びっくりする。落ちそうになったもんね、ここ」 大雨洪水警報が出された名護市では、車は水しぶきを上げて走り、川のようになった道路を進んで行きます。側溝からは水があふれ出ています。 冠水の影響でしょうか。道路の脇には動けなくなった車が列を作り、後から来る車はその列を避けるように走ります。 鹿児島与論町では、9日に統計開始以来初めて11月に大雨特別警報が発表されました。 街のあちこちが水浸しになり、ウシも避難。島内では土砂崩れが発生し、重機での撤去作業が行われていました。 道路の一部が崩落している場所も見られます。スーパーマーケットでは店内に水が押し寄せ、棚が倒れ、商品も散乱しています。 浸水したスーパーの経営者 「陳列棚の2段目までが全部つかって。商品がひっくり返って下に落ちているような。本当にショックで」