遠藤航・南野拓実・浅野拓磨ら現日本代表が涙をのんだリオ五輪「敗退要因」からパリ五輪世代のキーマンが見えた <パリの主役は君たちだ!>
母国開催となる東京五輪では、大きな期待を集めた中、あと1勝のところでメダルを逃したサッカー五輪日本代表。 【画像】3月15日に発表された最新のU-23日本代表 7、8月に行われるパリ五輪への出場が決まれば、半世紀以上となる、56年ぶりのメダル獲得がかかりますが、東京で大粒の涙を逃した久保建英選手や、SAMURAI BLUEの守護神・鈴木彩艶選手らの参戦が期待され、歴代最強との期待が高まっています。 そのパリ五輪世代が22日に対戦するのが、アフリカのマリ。実は、U-23日本代表の大岩剛監督が就任して以来、五輪世代が対戦したチームは、アジア勢17試合、ヨーロッパ勢9試合、北中米勢2試合、南米勢1試合と、アフリカ勢との対戦はありませんでした。 このU-23マリ代表との一戦が、パリ五輪に向けて非常に大きな意味を持つ理由が、2016年リオデジャネイロ五輪の戦いにありました。
■グループリーグ敗退は「ナイジェリアとの初戦の敗戦がすべて」
リオデジャネイロ五輪代表には、現日本代表キャプテンの遠藤航選手をはじめ、南野拓実選手、浅野拓磨選手らがそろい、メダルの期待も高まっていました。 しかし結果は、1勝1分1敗でグループリーグ敗退。大会を終えた選手たちが口をそろえたのが、「初戦の敗戦がすべて」ということでした。 その初戦の相手は、アフリカ勢のナイジェリア。当時チェルシー所属のミケル選手や、当時ローマに所属し、現在はレアル・ソシエダで久保選手とチームメートのサディク選手らをそろえる中、会場のある現地入りが試合当日の7時間前になるなど、トラブルがあったことでも話題になりました。 その相手に対し、日本はミスが重なり4対5で敗戦しましたが、その理由の1つがアフリカ勢特有の身体能力にあったといいます。 日本は、ナイジェリア対策として、16年5月以降アフリカ勢3か国(ガーナ・ギニア・南アフリカ)と対戦しました。 しかし負傷などもあり、ナイジェリア戦の先発メンバーには、この3試合に出場のなかった選手が遠藤航選手を含め4人いました。パリ五輪では、普段試合することが少ないアフリカ勢との対戦可能性もあるため、特有の身体能力を経験しておくことが、メダル獲得に向けた大きな意味を持つと言われています。