遠藤航・南野拓実・浅野拓磨ら現日本代表が涙をのんだリオ五輪「敗退要因」からパリ五輪世代のキーマンが見えた <パリの主役は君たちだ!>
■パリ五輪出場をかけた日程の違い
リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねた「AFC U-23選手権」の決勝では、浅野拓磨選手の逆転ゴールで韓国に勝利し優勝を成し遂げました。 その試合の開催時期は16年1月で、五輪出場を決めて以降は、強化試合を含め8試合を経験し8月の五輪本大会へとつなげました。 しかし、今年のパリ五輪出場をかけたアジア最終予選は、4月から行われる「AFC Uー23アジアカップ」です。 つまり、五輪出場決定後に組める試合も少なくなるため、現時点で対戦経験の少ないアジア勢以外との強化試合は、メダル獲得への大きな意味を持つ一戦になるのです。
■五輪で対戦可能性もあるマリとアフリカ勢対策のキーマン
パリ五輪に出場するのは16チーム。そのうち12チームがすでに決定していますが、その1つがアフリカのマリ代表です。 つまりパリ五輪で対戦するかもしれないアフリカ勢との強化試合は、重要な意味を持つこととなります。 その中で、アフリカ勢相手に活躍を期待されるのが、FC東京の松木玖生選手です。 現在20歳で、パリ五輪は21歳で迎えます。23歳以下で構成されるパリ五輪世代の中では、中心となる年代ではありませんが、“フィジカルモンスター”とも言われる球際の強さを持ち、21年度の全国高校サッカー選手権では青森山田のキャプテンとして優勝に貢献。さらに今シーズンからはFC東京でもキャプテンに就任するなど、大一番の勝負強さや気持ちの強さを併せ持ちます。 去年のFIFA U-20ワールドカップでは、キャプテンとして国際舞台を経験。初戦でセネガルと対戦した時には、自らゴールを奪うなど、アフリカ勢相手にも負けない強さで勝利に貢献しました。 残り4か月となったパリ五輪を前に行われるマリ代表との強化試合。アフリカ特有の身体能力を持つ相手から、日本の“フィジカルモンスター”が勝利を目指します。