今の職場では収入アップが見込めません。起業した方が年収1000万円を狙えますか?
「起業したら給与も上がる」「起業家は会社員よりも年収が高い」と考えている方は少なくないと思います。しかし、実際はケースバイケースで給与は上がることもあれば下がることもあります。給与が上がるという理由だけで起業するのは非常に危険なので、よく検討してから決めましょう。 そこで今回は、日本人の平均給与、1000万円を狙いやすい職種ランキングについて紹介します。起業を検討している方の参考になれば幸いです。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
平均年収について
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」による男女別の平均年収を表1にまとめました。 表1
※国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成 令和4年度の平均年収は男性563万円、女性314万円です。また、正社員、正社員以外の平均年収についてみてみると、正社員523万円、正社員以外201万円となっています。 では、年収1000万円を超える給与所得者は全体でどのくらいなのでしょうか。表2では年収1000万円を超える給与所得者数とその割合を男女別にまとめました。 表2
※国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成 1000万円を超える給与所得者は非常に少ないです。男性に比べて女性の方が少なく、男性の割合が8.4%に対して、全体の割合は5.4%になっています。
年収1000万円が狙いやすいフリーランスの職種ランキング上位10位
CAMELORS株式会社が発表した「年収1000万円が狙いやすいフリーランス職種ランキング」を表3にまとめました。 表3
※CAMELORS株式会社「2024最新 年収1000万円が狙いやすいフリーランス職種ランキング」を基に筆者作成 上位4位の職種は40%以上が年収1000万円を超えています。1位の「エグゼクティブ/コンサル」は、企業の方向性を定め、ビジネスの成長を促進するための決定を下す重要な責任を受け持つポジションにあるので、年収1000万円を狙いやすいのでしょう。 また、この職種ランキングは、情報社会に伴った結果であると言えます。上位10位の職種のうち、6種類が「エンジニア」でした。「エンジニア」は、情報システムやソフトウェアを設計・開発する職種で、高度な専門的な知識や、最新の技術トレンドへの適応が必要になります。この継続的な学習と成長が年収1000万円以上を超える報酬に直結するのでしょう。