初の石破・トランプ電話会談はたったの5分、「シンゾー・ドナルド」の蜜月関係再現狙うが
首相とトランプ氏の7日の電話会談は約5分間で、フランスのマクロン大統領の約25分間、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の約12分間より短かった。トランプ氏を知る閣僚経験者は、「正論にこだわりがちな首相とはケミストリー(相性)が合わないだろう」と語る。安倍氏はトランプ氏とゴルフを重ねて親睦を深めたが、首相は今のところ「ゴルフをやるつもりはない」と周囲に語っている。
衆院で与党が過半数割れし、政権基盤は揺らぐ中、内政に追われ、外交に注ぐ余力があるのかという問題もある。自民党幹部は「内憂外患だ。内政で物事を決められず、トランプ氏とも渡り合えない事態もあり得る」と危惧する。
(おわり。この連載はワシントン支局・向井ゆう子、田島大志、田中宏幸、ブリュッセル支局・酒井圭吾、経済部・中村徹也、政治部・上村健太が担当しました)