光るバルセロナの育成力 ヤマル、F・ロペス、クバルシ、テナスら《スペイン第2の黄金期》が始まった
パリ五輪決勝では先発中7人がカンテラ在籍経験あり
パリ五輪・男子サッカー決勝で開催国のフランスを5-3で撃破し、優勝を果たしたスペイン代表。今夏にはA代表もEURO2024を制しているが、目立つのはスペインの育成力だ。 特に印象的なのはバルセロナ組だ。フランス戦に先発した11人のうち、実に7人の選手がバルセロナの下部組織に在籍していた経験を持っている。最終ラインを統率した17歳のDFパウ・クバルシ、そして今大会でスペインのヒーローとなったMFフェルミン・ロペスは現在バルセロナのトップチームでプレイする選手だ。 さらにGKアルナウ・テナスはカンテラを経て、昨年にパリ・サンジェルマンへ。昨季はジローナにレンタル移籍していたDFエリック・ガルシア、今夏レアル・ベティスからボローニャに移籍したDFフアン・ミランダ、バルセロナからドルトムントとマンチェスター・シティを経て、今夏にはレアル・ソシエダと契約したMFセルヒオ・ゴメス、バルセロナからブラガを経て、今夏にジローナと契約したFWアベル・ルイスと、カンテラ組は代表の中心となっていた。 A代表でも17歳のFWラミン・ヤマルが躍動しており、バルセロナ組の若手がスペイン代表の柱だ。今大会の五輪、EUROでチームを頂点へ導いた選手は今後も長くA代表を支えていくことになるはずで、バルセロナ組を軸にスペインの新たな黄金期が始まろうとしている。
構成/ザ・ワールド編集部