パリ五輪『最後の晩餐』シーンはなぜ“大バッシング”を受けている? 現状について今、分かっていること
オリンピック組織委員会やパフォーマーたちの反応は?
パフォーマンスは『最後の晩餐』に基づいたものではなかったとは言え、パリ2024組織委員会広報官のアン・デキャンプは、不快に感じた人々に謝罪した。 「いかなる宗教団体のことも馬鹿にする意図など全くなかったのは明白です。その逆で、トーマス・ジョリーはコミュニティーの寛容性を讃えようとしました。その野心を成し遂げたと私たちは確信しています。もし感情を害された方がいたとしたら、心から申し訳なく思います」と記者会見で述べた。 問題となった場面で体を青くペイントして裸でパフォ―マンスしたフィリップ・カトリーヌは、開会式に参加したことを誇りに思うとコメント。「私の文化だから、誇りに思っている。私たちは皆、異なる人間で、それぞれが自分なりのやり方で生きているし、何よりそうする権利がある。私はパフォーマンスが気に入った。みんなが裸になれば、武器を隠せないから戦争なんてなくなるはず」 フィリップと一緒にパフォーマンスした『ドラァグ・レース・フランス』シーズン3の優勝者ル・フィリップは、AP通信に開会式には度肝を抜かれたと述べた。 「クィアの代表者を集めた5分程度のドラァグイベントだろうと思っていたら、度肝を抜かれたわ。はじめはレディー・ガガ、ドラァグクィーンがいて、大いに盛り上がって、花火が上がった。友人やクィアの人たちが世界の舞台に立つことを誇りに思うわ」