[山口県]山口銀行の曽我徳将頭取が下関商議所会頭に 県連の会頭も川上氏退任
下関商工会議所は28日、臨時議員総会を開き、川上康男会頭(77)が退任し、新会頭に曽我徳将副会頭(60)が就任する議案を承認した。同商議所会頭の交代は11年ぶり。当て職となっている県商議所連合会の会頭も曽我氏が務めることが同連合会通常総会で承認された。下関商議所会頭の任期は29日から川上氏の残任期の2025年10月末まで。 曽我新会頭は1987年4月に山口銀行に入行。2015年に取締役東京支店長、19年に山口フィナンシャルグループ常務執行役員、20年にワイエムコンサルティング社長、21年に山口フィナンシャルグループ専務執行役員金融ユニット長などを歴任。22年から山口銀行取締役頭取。下関商議所では24年3月から副会頭を務めていた。 就任に際して「歴史ある商議所の会頭は名誉であるとともに、身の引き締まる思い」と切り出した。川上会頭からは昨年から山口銀行グループで会頭をとの話があったといい、「地域を皆さんと一緒に創っていくという山口フィナンシャルグループのパーパス(存在意義)が下関商議所の方針と合致する。会員の声に耳を傾けながらかじ取り役を務めたい。県内14商議所が今まで以上に連携して県全体を盛り上げていきたい」と抱負を述べた。併せて「多大なる貢献を頂いた川上会頭に敬意を表したい」と川上氏をねぎらった。 川上氏は13年4月から5期11年にわたって会頭を務めた。退任に当たって「アベノミクスに始まり、新型コロナウイルスなどさまざまな課題に向き合い、国県市と連携してきた。ずいぶん長い間やってきて、前々から道を譲りたいと思っていた」と振り返った。今後の商議所のあり方について「中小企業の圧迫感を解消できるか、その施策が重要かと思う。これからの動きに期待している」と新会頭にエールを送り、握手を交わした。