バッジョ、C・ロナウドですら選外! 伝統の「イタリア・ダービー」を前に伊紙がユベントス、インテルの豪華すぎる「歴代ベストイレブン」を選定!!
現地時間11月26日に行なわれるセリエA第13節では、ユベントスとインテルによる首位攻防戦が前者のホームスタジアム、アリアンツ・スタジアムで開催される。 【動画】イタリア代表がEURO2024の出場権を手にした、ウクライナ代表戦のハイライトをチェック! ユベントスが勝点わずか2差の首位インテルをホームに迎え撃つということで重要なこの一戦だが、それを差し引いても、国内全土に多くのファンを持つ両チームの対決ということで伝統的に最も注目を集めるカードであり、ゆえに1960年代に著名なジャーナリスト、ジャンニ・ブレーラ氏が考案した「イタリア・ダービー」という名称が、今では完全に定着している。 公式戦では1909年に始まった対決の歴史は、昨季までに249試合が行なわれ、ここまでの対戦成績はユベントスの112勝61分け76敗(352得点306失点)。語り継がれる名勝負も多く生まれたが、世界レベルのビッグクラブ同士ということもあり、スーパースターの競演という点でも見る者を大いに魅了したものである。 今季のリーグの趨勢とスクデットの行方を占う一戦ということで、現地メディアは両チームの状況を報じるとともに、様々な形で試合を展望しているが、そんな中で大手スポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、これまでイタリア最大のビッグマッチを華麗に彩ってきたレジェンドに注目し、各チームの「歴代ベストイレブン」を選定している。 歴代とはいっても、「範囲が広すぎる」という理由から第二次世界大戦終了以降の選定に。ゆえに、ウンベルト・カリガリス、ジャンピエロ・コンビ、ルイス・モンティ、ライムンド・オルシ、ヴィルジニオ・ロゼッタ、そしてジュゼッペ・メアッツァといった1934、38年のワールドカップ連覇に貢献した偉大な選手たちが対象外となるが、それでも並んだ顔ぶれは豪華という他ない。
まず、ユベントスを代表する11選手は以下の通りだ。 ◇ユベントス歴代ベストイレブン GK:ジャンルイジ・ブッフォン 右SB:クラウディオ・ジェンティーレ CB(リベロ):ガエタノ・シレア CB:ジョルジョ・キエッリーニ 左SB:アントニオ・カブリーニ MF(後列):マルコ・タルデッリ MF(後列):アンドレア・ピルロ 右MF:アレッサンドロ・デル・ピエロ トップ下:ミシェル・プラティニ 左MF:ジネディーヌ・ジダン FW:ジャンピエロ・ボニペルティ 監督:マルチェロ・リッピ SUB ディノ・ゾフ(GK) ファビオ・カンナバーロ(CB) ジュゼッペ・フリーノ(MF) パベル・ネドベド(MF) フランク・カウジオ(FW) ロベルト・バッジョ(FW・MF) オマール・シボリ(FW・MF) パオロ・ロッシ(FW) ジョン・チャールズ(FW) ロベルト・ベッテガ(FW) ジャンルカ・ヴィアッリ(FW) クリスチアーノ・ロナウド(FW) イタリアは戦後、1982年と2006年にW杯を制しているが、そこで鉄壁の守備を構成したのはユベントス勢であり、今回のベストイレブンでは、彼らがバランス良く配置されることになった(バロンドール受賞者のカンナバーロの落選には賛否がありそうだが)。40歳でキャプテンとして「アズーリ」を牽引した冷静なゾフでなく、ブッフォンが選出されたGKは「エネルギッシュなプレースタイルを評価した」ためだが、同メディアによれば「根拠が脆弱であり、議論の余地があることは十分に承知している」とのこと……。 中盤は運動量のあるタルデッリ(1985年欧州制覇)と、ミランでアンカーとしてのプレーを確立したピルロが、バロンドール受賞者のネドベドらを抑えた。凄いのは2列目で、クラブを初の欧州制覇&世界一に導いたフランスの“将軍”プラティニ、クラブの“象徴”デル・ピエロ、そしてサッカー史上最高の選手のひとりであるジダンという、歴史的なスーパースター3人が並ぶ豪華さ。バッジョやカルロス・テベスといった歴代10番も候補として挙げられるが、実績からみれば多くの同意を得られるであろう人選である。 ワントップを担うボニペルティは、1946年から61年までのキャリアをユベントス一筋で過ごした、かつてのクラブ最多得点者であり、引退後は会長としてもクラブに貢献し続けた。82年W杯MVP&得点王のロッシや96年のチャンピオンズリーグ(CL)優勝の原動力となったヴィアッリはベンチに座る。C・ロナウドもサブで、その理由は「3シーズンで81得点を記録し、セリエA2回、3つの国内カップを獲得したが、求められていたCL優勝のミッションに失敗したため」だという。
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