連覇を狙う国見、諫早商に3-0勝利で決勝へ
6月1日から始まった令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長崎予選。6日、大会2連覇を狙う国見と3年ぶりに上位進出を果たした諫早商が、雲仙市の長崎県立百花台公園サッカー場で開催された準決勝で対戦し、セットプレーで先行した国見が諫早商を3-0で下し決勝戦へと進出した。 【フォトギャラリー】国見vs諫早商 大会初戦となった2回戦で猶興館を6-0と大勝し、続く3回戦で創成館(○2-1)、準々決勝で九州文化学園(○3-1)といった県内強豪校を打ち破るなど、優勝候補筆頭の前評判に違わぬ強さを見せる国見。一方、大会初戦の2回戦の佐世保西戦を1-0、続く3回戦の長崎北を2-1、準々決勝の鎮西学院を1-0と、ここまでの3試合を全て僅差で勝ち抜いてきた諫早商。 今回の対戦では、国見相手に諫早商がどれだけ無失点の時間を長くするかが試合のポイントと予想されたが、国見は門崎健一のCKから西山蒔人がゴールを決めて前半3分で先制点。しかし直後の9分に川原凛太郎が負傷交代した影響のためか国見のペースは低下。高いライン設定からのプレスと小川蔵人を起点とした攻撃で、諫早商が徐々に試合ペースを互角に戻していく。 後半も門崎・西山の2トップを軸に攻め込む国見と、西村優斗・馬場悠矢を中心に粘り強く守る諫早商という展開が続く中、後半8分に国見は門崎のFKから西山が頭で流し込み2-0。その後も、ボールを保持して攻め続ける国見は、後半20分に門崎がダメ押しとなる3点目。そのまま試合を3-0で終了した。 「無得点でゲームが進むと厳しくなるなと予想した中で、立ち上がりにセットプレーから得点できたんですけど、その後にアクシデント(川原の負傷交代)があって、急きょ試合に入った選手が馴れるまで時間がかかったり、ちょっとバランスを崩してしまったりした。それで選手がイライラしてしまったのかなと」 試合後、国見の木藤健太監督は早い時間帯に先制しながら、試合のペースを握りきれなかった前半をそう振り返った。確かにアクシデントの影響とはいえ、リードしながら試合の流れを失った点は反省材料だろう。だが、その後も西山・門崎の強力2トップを軸としつつ攻め続け、追加点を奪うなど攻撃力の高さは証明した。一方の諫早商業は立ち上がりの失点が大きく響いた。0-0ならばより国見の焦りを引き出すこともできたろうし、西山をマークした西村の負担もかなり軽減されていたろう。それだけに悔しさが残る一戦となってしまった。 (文・写真=藤原裕久)