ビヨンセ、『カウボーイ・カーター』の文化的影響を振り返り“信頼してくれた”ファンに感謝
ビヨンセが米ハリウッド・リポーターに長い声明を寄せ、カントリー・アルバム『カウボーイ・カーター』で与えた文化的影響について振り返った。 このメッセージで彼女は、「壁を打ち破るとき、すべての人が準備万端で変化を受け入れられるわけではありません。でも、シャブージーがチャートを席巻し、美しい女性カントリー歌手たちが新たな高みへと飛び立って世界にインスピレーションを与えているのを見ると、それこそが私の原動力になるのです」と語っている。 さらに、「私の人生にはチャートと売上に興奮し、やる気になった時期がありました。一度自分自身に挑戦し、自分の人生、痛み、成長、夢のすべてを芸術に注いだら後戻りすることは不可能なのです」と彼女は続け、「ニュー・アルバムの並外れた成功にとても感謝し、恐縮しています」と述べている。 『カウボーイ・カーター』は全米チャートで非常に好調だった。オールジャンルの米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位に立ったほか、“Top Country Albums”、“Americana/Folk Albums”、“Top Album Sales”チャートでも初登場1位を獲得した。1964年1月に始まったTop Country Albumsで首位を獲得した黒人女性はビヨンセが史上初だ。 彼女はメッセージの最後に、「多くのジャンルのルーツを大勢の人々に紹介できて光栄です。ファンが私を信頼してくれたことにとても感激しています。音楽業界の門番たちはジャンルを曲げるという考えを快く思っていませんー特に黒人のアーティストによって、しかも女性になんてありえないのです」と締めくくっている。 ビヨンセの『カウボーイ・カーター』時代は、2024年の【スーパーボウル】で発表された「16 Carriages」と、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”でNo.1を獲得した「Texas Hold 'Em」という2曲のカントリー・シングルで幕を開けた。27曲からなるこのアルバムには、マイリー・サイラス、ポスト・マローン、ドリー・パートン、ウィリー・ネルソン、リンダ・マーテル、タナー・アデル、ウィリー・ジョーンズ、ラファエル・サーディク、ザ・ドリーム、シャブージーなどの豪華なコラボレーターが参加している。 彼女は今年3月にこのアルバムのジャケットをインスタグラムで初公開した際、「このアルバムは5年以上の歳月をかけて制作されました。何年も前に経験した、自分が歓迎されていないと感じた経験から生まれたのですが、明確に歓迎されていませんでした。ただ、その経験があったからこそ、私はカントリー・ミュージックの歴史をより深く掘り下げて調べ、私たちの豊かな音楽的アーカイブを研究しました。音楽がいかに世界中の多くの人々を団結させることができるかを目の当たりにし、同時に私たちの音楽の歴史を教育するために人生の多くを捧げてきた人々の声を増幅させることができるのは、とても良いことだと感じています」と綴っていた。