テスラが「脱石油」を宣言した創業初期のブログ記事を削除
「完全自動運転」に関する投稿も削除
2006年のブログは、テスラが最初の公開イベントを行った直後に投稿されたものだった。同年7月のこのイベントは、当時のカリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーを含む350人を招いて開催され、2人乗りのスポーツカータイプのEV「ロードスター」を初めてお披露目していた。 このブログの投稿は、マスクとテスラを環境保護コミュニティの立役者に押し上げて、2010年の新規株式公開(IPO)前の資金調達を助け、スタンフォード大学のビジネススクールの研究テーマになるほどだった。 ■「完全自動運転」に関する投稿も削除 テスラは、これらの古いブログの投稿を削除する前に、2016年10月の「現在生産されているすべてのテスラ車は、完全自動運転のハードウェアを搭載している」という内容の記事を削除していた。同社は、マスクとともに「自動運転テクノロジーに関して顧客を誤解させた」と主張する集団訴訟に直面している。 マスクは、テスラがこの分野のリーダーだと主張しているが、テスラのエンジニアはオートパイロット機能やFSD(フルセルフドライビング)と呼ばれる機能が、実際は、「ドライバーのアシスタント的な技術」だと繰り返し述べている。 また、カリフォルニア州の規制当局も、オートパイロットとFSDに関するテスラの主張が「虚偽の広告にあたる」と訴えている。さらに、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は今年初めにオートパイロット機能が関与した13件の死亡事故を特定し、このシステムを「オートパイロット」と呼ぶことで、ドライバーがシステムの能力を過信してしまう可能性があると指摘していた。 マスクとテスラは、フォーブスのコメントの要請に応じなかった。
Alan Ohnsman