スキー・モーグルの堀島行真、強さ見せキングスベリー超え絶対王者へ「1080」→「1440」回転増「金メダルを目指して準備」
全日本スキー連盟は22日、東京都内で新シーズンに向けた記者会見を開き、2022年北京冬季五輪のフリースタイル・モーグル男子銅メダリストの堀島行真(26)=トヨタ自動車=ら有力選手が出席した。堀島は26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンとなる今季に向けて、高難度のエアーを練習。大技投入で”強い堀島”を見せるシーズンにすると意気込んだ。 昨季、W杯で日本男子初となる種目別優勝を達成。「ディフェンディングチャンピオンで挑めるのがうれしい。他の選手の追随を許さないレベルまで上がっていきたい」。キングスベリー(カナダ)を超え、絶対王者となるシーズンに挑む。 その肝が、昨季第2エアーで跳んだ「コーク1080」(軸をずらした3回転)から「コーク1440(軸をずらした4回転)」への回転増。成功者は堀島自身を含め数人ほどの大技だ。5月からノルウェー入りし、屋内ゲレンデで雪上練習を重ねた。 競技こそ違うが、モデルケースに挙げたのは北京五輪でのスノーボード・ハーフパイプの平野歩夢。五輪初となる最高難度の「トリプルコーク1440(3回ひねり4回転)」を決め、金メダルをとった。「そういうところで戦っていきたいな、という。金メダルを目指して準備していきたい」 今季1440を組み込めば、五輪直前のオフでライバルに練習する時間を与えてしまう。しかし「そこまで完成度を(すぐに)上げられるような簡単な技じゃない。今季の1発目から僕が(W杯の)21試合を先に経験しておく」と堀島。入念な準備と計算、そして自信をたずさえて玉座に飛び乗る。
中日スポーツ