カルテルの「宣戦布告」か メキシコ西部で自動車爆弾
アカンバロ、メキシコ、10月25日 (AP) ― 暴力が蔓延するメキシコ西部グアナファト州のアカンバロで10月24日、警察署の外側に駐めてあった車が爆発し、通行人3人が負傷した。また、近隣のヘレクアロでも爆発があったが、けが人などはいなかった。 30分ほど離れた2つの町でほぼ同時に発生した爆発は、グアナファト州で何年も血なまぐさい縄張り争いを続けてきた、麻薬カルテルの関与を示唆するものだ。 暴力事件にもかかわらず、新たに就任したシェインバウム大統領は、前任者の「銃弾ではなく抱擁を」というアプローチを継続することを約束している。 「メキシコは麻薬カルテルとの戦争に戻るつもりはない」というシェインバウム大統領は、軍にカルテルと「対立しないよう」厳命したという。 しかし、新政権は就任からわずか3週間で、好むと好まざるとにかかわらず、すでにいくつかの州でカルテルと戦争のような状況にあるようだ。 シェインバウム大統領は、前任者であり師でもあるロペスオブラドール前大統領が掲げた「麻薬カルテルとの対立を避ける」という政策を継続することを公約に掲げているが、この政策は、メキシコの歴史的に高い殺人件数の大幅な減少にはつながらなかった。 (日本語翻訳・編集 アフロ)