『ブギウギ』では愛助ロスが…今、あらためて注目される「水上恒司の〝高い感じ〟」の意外な正体
「彼は消えないと思いましたよ。なぜなら彼はデビュー当時から、何か“高い”俳優だと思いましたから」 【泥棒じゃない】すごい…ニット帽とマスクの不審者っぽいのにスタイル抜群でオーラが止まらない水上恒司 芸能事情に詳しいライターがそう語るのは、先日朝ドラ『ブギウギ』(NHK)で非業の死を遂げた愛助こと、俳優の水上恒司(24)だ。 知っている人も多いと思うが、水上は以前は「岡田健史」の名前で大活躍していた若手イケメン俳優。しかし所属事務所との関係がこじれ、’22年8月に退所したのを機に、本名の水上恒司に戻したという経緯がある。現在は、クリエイターのマネジメントをおこなう会社と業務提携し、フリーランスに近い状態で活動している。 昨今は、芸能事務所が退所した俳優の活躍を阻むことには厳しい視線が注がれるようになった。とはいえ、事務所のバックアップにより多くのチャンスをもらっている俳優は少なくない。その後ろ盾を失えば失速することも多いが、業界関係者たちからはこぞって、「水上が消えることはないと思った」という声が上がってくるのだ。一体どういうことか? 「正直デビュー当初の水上さんは、生真面目過ぎる性格もあって逆に心配なものも感じました。インタビューでも、あまりに演技にしか関心がない話しぶりだったので、『遊んだり、他のことがしたくならないんですか?』と聞いたところ、『演技が上手くなること以外、したいことって何があるんですか?』と返されて戸惑ったほど。 それだけに初期の頃は演技に硬さもあり、やや役を選ぶ印象もありました。それでも、絶対に売れるとは思った。なぜなら、何か高級感があったから。これはもう理屈ではないんですよね。一目見た瞬間から感じるものなんです」(前出のライター) 実際、水上は事務所退所後、消えるどころか、今まで以上の注目を集めている。というのも朝ドラで、水上演じる主人公の恋人・愛助が亡くなると、SNS上は嘆きの嵐に。《あいすけえぇぇぇぇ》、《涙が止まらない》などと、愛助ロスの叫びが溢れ返っている状態だ。 さらに取材を続けていると、面白いことが見えてきた。この“何か高い”という表現は、別の人気俳優にも使われていたのだ。 「水上さんと似たような印象を抱いたのは、今や人気実力ともにトップ級となった松坂桃李さんです。彼もデビュー当初は、演技が微妙でした。上手いことは上手いのですが、今ひとつインパクトに欠けていたんです。 当時は佐藤健や岡田将生など、若手イケメン俳優が多数登場した時期。ガツガツしていない印象の松坂さんは、頭一つ抜け出せない印象がありました。それでも松坂桃李はここでは終わらないだろう、という確信のようなものがあった。それは、何だか高い感じがあったからです」(女性誌編集者) この“高さ”を強いて言葉にして説明するなら、それは一体どのようなものになるのだろう。多くのトレンド分析記事を手がけるライターに聞いてみた。 「まわりの目や意見に左右されず、自分らしさを貫けるか、ということではないでしょうか。水上さんは頑ななほどに生真面目で、信念を曲げない。それがトラブルにつながってしまうこともあるほどですが、なかなかできないことですから、やはり強みです。 反対に松坂さんはおっとりしていて、こう言っては何ですが打てば響くタイプではない。まわりにゆだねたくても、すぐには反応できない感じです。おかげで自分のペースで自分の演技を磨くことができ、今につながっていると思われます。 もちろん周囲の求めるものに上手に左右されながら、実力を開花させている俳優も多数います。ただあえて“高い”理由を分析するなら、そういうことではないかと思いました」 水上恒司が今後どんなふうに羽ばたくのか、注目していきたい。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://twitter.com/FRIDAY_twit 取材・文:奈々子 愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター
FRIDAYデジタル