平幕・宇良、無傷の6連勝で単独トップ 八角理事長も絶賛「元々、地力があるから」
◆大相撲 ▽夏場所6日目(17日、東京・両国国技館) 宇良の巧みな相撲に館内からは大歓声がわき起こった。同じ15年春場所初土俵で、同学年の御嶽海との全勝対決。低い立ち合いで元大関の出足を止めた。相手がじりじり前に出てきたところで、左腕をタイミング良くたぐり、最後は上手出し投げで勝負を決めた。 人気業師は会場を大いに沸かせたが、「お客さんが決めること」と冷静さを保った。自己最高を更新する無傷の6連勝で単独トップに立った。それでも、いつものように「何もないです」とけむに巻いた。 八角理事長(元横綱・北勝海)は「自信を持っている。押されても引かない。押し合っての引きだからね。前に圧力をかけているから効く。元々、地力があるから三役に上がったのだから」と業師を絶賛した。優勝争いで堂々と先頭を走るくせ者が、虎視たんたんと初賜杯を狙う。
報知新聞社