大量5発で横浜の夢を打ち砕く…アル・アイン指揮官、アンダードッグながらACL制覇を果たせた要因を語る「私は天才ではない」
「フットボールをする才能があると信じろ」
現地時間5月25日に開催されたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝・第2レグで、横浜F・マリノスはアル・アインとアウェーで対戦。ホームでの第1レグは2-1で制していたなか、1-5の完敗を喫し、2戦合計3-6でUAEの猛者に屈した。 【動画】マリノスに突き付けられたあまりに厳しい現実…UAE決戦は予想外の展開に 横浜は開始8分にいきなり失点してリズムを崩すと、33分にも被弾。それでも40分にヤン・マテウスが1点を返し、2戦合計で同点に追いつくが、前半アディショナルタイムに守護神ポープ・ウィリアムが痛恨の一発退場に。数的不利の状況は苦しく、後半に3発を叩き込まれ、終わってみればよもやの大差を付けられた。 一方で、アル・アイン側からすれば、してやったりだろう。アジアサッカー連盟の公式サイトによれば、決戦前に「相手のミスを誘い、スペースを見つけていかなければならない。試合の状況によって変わってくるが、自分たちのやり方を変えるつもりはない。素晴らしい相手なので、100%のプレーをする必要がある」と意気込みを示していたエルナン・クレスポ監督は、喜びをこう伝えた。 「言葉にするのはとても難しい。このタイトルを非常に誇りに思う。クラブだけでなく、国の代表でもあるからね。我々はタイトルに相応しい。準々決勝、準決勝と、私たちは毎回アンダードッグだったが、私は信じていたし、選手たちは毎回やってのけてくれた。 ファーストレグとセカンドレグでは、戦略を変えたんだ。アウェーではプレーが違うし、100%の状態ではなかった選手もいた。選手たちには『フットボールをする才能があると信じろ』と言ったよ。自分を信じて、練習でやってきた成果を試合に反映させるよう求めた」 かつてはアルゼンチン代表のストライカーとして鳴らした指揮官は、あくまで選手の頑張りが生んだ結果だと強調。誇らしき戦士たちを自慢げに褒め称えた。 「ボールを持った時に何をすべきかは理解していた。私は天才ではない。最も重要なのは選手たちだ。素晴らしいハートを持ってプレーしてくれた。そのためにはパーソナリティが必要だった。ファイナルでそれをやるのは簡単ではないが、選手たちはやってのけた。アジア・チャンピオンズリーグで優勝できて、本当に誇りに思うよ」 悲願のACL制覇というマリノスの夢を打ち砕き、21年ぶり2度目の優勝を果たしたアル・アインは、来夏にアメリカで行なわれるクラブ・ワールドカップの出場権も手にした。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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