【ラグビー】札幌山の手・ロック吉川昌宗、あこがれ先輩リーチの背中追い入学「代表入り目指す」
28日から代表候補合宿(福岡)をスタートさせるラグビー高校日本代表候補に、道内から2選手が選ばれた。 札幌山の手のロック吉川昌宗(3年)は朝日大ラグビー部監督の充氏を父に持つ。半年間のニュージーランド留学で鍛えたフィジカルで代表入りを目指す。中標津のWTB白石呂偉(3年)は同校8年ぶりの代表候補。スピードを武器に勝負する。 ◇ ◇ ◇ 吉川はあこがれの先輩の背中を追って、札幌山の手入学を選んだ。W杯4大会出場のリーチ・マイケル(BL東京)だ。リーチは高校日本代表入りし、日本代表主将まで上り詰めた。その階段のスタート地点に立った吉川は「最初はうれしかったけど、プレッシャーも感じている。候補合宿では自分のプレーを見せられるように」とアピールに燃える。 小さい時からラグビーが身近だった。父充さんは元ヤマハ発動機選手。現役引退後、現在は朝日大ラグビーで監督を務める。天理時代に高校日本代表にも選出されている。「ずっとラグビーがある環境で、朝日大のグラウンドにも小さい時から行っていた。そこからラグビーが好きになった」。父と比較されることが嫌だったが、今は「自分の良さを出して全国に認めてもらう」と意欲を見せる。 札幌山の手では1年時の3月から2年時の8月までニュージーランドに留学した。クライストチャーチ市内の強豪校で、周りには身長2メートルの選手がいて、187センチあっても小柄だった。規律のある日本のスタイルとは違うが、個の力がある。「フィジカルを鍛えられた」。当たり負けしない体、技術を身につけ、現地で公式戦スタメンを勝ち取り自信をつけた。成長を実感して帰国した。 108人の代表候補から合宿で選考される。同じ位置のロックには13人が候補に挙がっている。「全国の強い選手が集まっているけど、代表入りを目指す」。日の丸へ挑戦する。【保坂果那】 ◆吉川昌宗(よしかわ・まさむね)2007年(平19)3月11日、岐阜市生まれ。5歳から岐阜ラグビースクールで本格的に競技を始める。岐阜本荘中時代は四日市ラグビースクールに所属。札幌山の手1年3月から2年の8月までニュージーランドに留学。2年時の全国(花園)はリザーブ。家族は両親と妹。187センチ、91キロ。