阪神が今季最多15得点で初の5連勝 2位浮上で首位・中日に0・5ゲーム差 先発全員の14安打&途中出場の前川も2安打4打点
「阪神15-2中日」(20日、甲子園球場) 阪神は打線が今季最多15得点の大爆発で引き分けを挟んで5連勝。2位に浮上し、首位・中日に0・5ゲーム差と肉薄した。 【写真】岡田監督「1週間前がウソみたい」な表情 打線は初回、大野から近本の四球から好機をつくり、大山の適時打で先制した。さらに逆転を許した直後の二回はノイジーが四球を選ぶと、森下がプロ入り後最長となる4戦連続打点を挙げるなど、打者一巡の猛攻で一挙7得点。一気に突き放した。 六回には森下の四球から大山の二塁打で1死二、三塁に。途中出場の前川が右前打を放ち、さらに2点を追加した。七回にも中野、大山、佐藤輝、前川の適時打で5得点。大山は2日連続の猛打賞。今季初の先発全員安打で、1番から5番まで全員が打点を記録した。四回の代走から途中出場した前川は2安打4打点の活躍を見せた。 先発の大竹は二回に打ち込まれ、逆転を許したが、以降は二塁すら踏ませず。二回には「打つしかない」と同点に追いつく適時打を放っており、投打で躍動。7回8安打2失点で今季2勝目を挙げた。 10戦連続2得点以下の球団ワーストタイ記録と低迷した打線は、前日の7得点から完全に勢いを取り戻し、この日は14安打15得点と大爆発。2カード連続の勝ち越しを決めた。 お立ち台に立った大山は「勝って良かったです」と安どの表情。「ここまでチームメートに助けられてばっかりだったので。必死にやった結果かなと思います」と語った。復調へのきっかけは「球場へ来る道を変えました」とジョークを飛ばし、スタンドを沸かせた4番。「クリーンアップが機能すれば得点が入る。また明日、頑張りたい」と力を込めた。 10試合、貧打にあえいだ中でも投手陣の踏ん張りによって4勝4敗2分けと五分で乗り越えたことも大きかった。これで首位・中日と0・5ゲーム差。21日の直接対決で勝てば今季初の首位に浮上する。