円は大幅下落、144円台前半に 日銀の緩和策維持決定で
19日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで大幅に下落し、1ドル=144円台前半で取引された。日銀が同日の金融政策決定会合で、大規模金融緩和策の維持を決定したことを受け、運用に有利なドルを買って円を売る動きが優勢となった。 午後5時現在は前日比1円78銭円安ドル高の1ドル=144円16~18銭。ユーロは2円04銭円安ユーロ高の1ユーロ=157円54~58銭。 足元では政策修正への期待感が一部で高まっていたため、日銀の発表を受け思惑が後退し、円相場を押し下げた。市場では「日経平均株価の上昇で投資家のリスク選好姿勢が強まり、円を売る動きが進んだ」(外為ブローカー)との声があった。